自分を責めすぎる方必見!自分に優しくする「セルフ・コンパッション」で心を軽くしよう
2025.08.18
「また失敗してしまった」「なんで私だけうまくいかないんだろう」などと、自己批判的な思考に陥ってしまうことはありませんか?毎日頑張っているのに、「自分はなんてダメなんだ」と必要以上に自分を責めてしまう方は少なくないでしょう。
そんなあなたに知ってほしいのが、自分に優しく思いやりをもって接する考え方、「セルフ・コンパッション」です。
本記事では、セルフ・コンパッションの考え方や具体的な実践方法、よくある疑問について解説します。自分に慈悲の心をもつことで心が軽くなり、あなたの人生がより明るいものとなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
セルフ・コンパッションとは?優しさをもって自分と向き合う姿勢
セルフ・コンパッションとは、困難な状況や失敗に直面したときも自分を厳しく批判せず、優しさと理解をもって自分自身に向き合う心の姿勢です。米国の心理学者であるクリスティーン・ネフが2000年代初頭に提唱した概念です。
セルフ・コンパッションを構成する要素として、以下の3つが挙げられます。
自分に対する優しさ(対:自己批判):自己批判的な態度を取らず、自分に優しい気持ちをもつ
共通の人間性(対:孤独感):他者とのつながりのなかで生かされていると気づき、苦しみを共有する
マインドフルネス(対:過剰同一化):現在の感情や思考をありのままに観察する
セルフ・コンパッションのメリットとは?
さまざまな研究結果から、セルフ・コンパッションに心身への良い影響があることがわかっています。
【精神的なメリット】
精神的なメリットとして、代表的なものは以下のとおりです。
自分を責める気持ちが和らぐ
気分の落ち込みや不安が改善される
困難な状況への対処能力が向上する
日々の生活満足度が高まる
【身体的なメリット】
セルフ・コンパッションを実践している人は、自己批判的な人と比較した場合、身体的な健康に関して以下の特徴があることが明らかになっています。
身体的に健康である
病気の症状が少ない
健康的な行動を取りやすい
セルフ・コンパッションの実践方法5選
1. 自分への優しい言葉かけ
何かミスをしたり、自分を責めたくなったりするときこそ、親しい友人に接するように自分に優しい言葉をかけてみましょう。
例えば、「誰にでも起こりうることだよ」「次に頑張ればいいよ」など、励ましやいたわりの言葉を心の中で唱えるのが効果的です。
2. マインドフルな気づきと受け入れ
自分の心のなかに浮かんでくる思考や感情に、良い悪いの判断を加えず、ありのまま受け入れることもセルフ・コンパッションの一つです。
苦しい感情が湧いてきても、それを無理に追い払おうとせず、「今、悲しい気持ちが来ているな」と客観的に観察しましょう。
忙しい日々のなかで、自分の呼吸や身体の感覚に意識を向ける時間を少し作るだけで構いません。それだけで、マインドフルネスな感覚が研ぎ澄まされていくでしょう。
3. 共通の人間性の認識
自分が困難な状況にいる時、「なぜ自分だけこんな目に遭うのだろう」と、孤独を感じるかもしれません。セルフ・コンパッションでは、苦しみや失敗は人間誰しもが経験する普遍的なものだと捉え直します。
「この苦しみは、他の人も経験していることだ」と考えることで、孤独感を感じにくくなり、自分をより広い視点から受け入れられるようになります。
4. 慈悲の心を向ける
自分自身に対して、「どうか私が幸せでありますように」「どうか私が苦しみから解放されますように」といった慈悲のフレーズを心の中で繰り返します。
他者に思いやりを向けるように、自分自身にも温かい感情を向けられるようになるでしょう。最初は違和感があるかもしれませんが、継続することで、徐々に自己肯定感が高まります。
5. ポジティブな感情の味わいと感謝
困難な感情だけでなく、喜びや幸せといったポジティブな感情も意識的に味わうことも、セルフ・コンパッションの一つです。
日常のささいな良い出来事にも意識を向け、その感覚を心ゆくまで味わいましょう。また、当たり前のように感じることにも意識的に感謝の気持ちをもつことで、幸福感が高まり、心の豊かさにつながります。
セルフ・コンパッションに関するよくある質問
セルフ・コンパッションとマインドフルネスの違いは何ですか?
マインドフルネスは「今この瞬間に意識を向けること」に重点を置くのに対し、セルフ・コンパッションは「苦しい時に自分に優しく接すること」に重きを置いています。
仕事でミスしてしまった場合の具体例で考えてみましょう。
マインドフルネス:「今、自分に失望しているな」「体が緊張しているな」と、自分の感情や身体の状態を冷静にありのまま観察する。
セルフ・コンパッション:「失敗は誰にでもある人間的な経験だ」「今感じているつらい気持ちを受け入れよう」と、自分を温かくいたわる。思いやりを持って対応する。
マインドフルネスで現状を客観的に把握し、セルフ・コンパッションで自分を優しく支えることで、困難な場面でも心を健やかに保てるでしょう。
セルフ・コンパッションは「甘え」とは違うのですか?
セルフ・コンパッションは、「甘え」とは異なります。自分に優しくすることで、愛や受容の心が満たされ、建設的な行動や成長につながるのが特徴です。
「甘え」と「セルフ・コンパッション」の違いを、具体的に比較してみましょう。
甘え:「失敗しても仕方ない、私には無理だったんだ」と、困難な状況から目を背けてしまう。結果的に、自分自身の成長を妨げる可能性がある。
セルフ・コンパッション:「失敗は残念だけど、人間として自然なことだ。この経験から何を学べるだろうか?」と、失敗を冷静に受け止めつつ、次に活かそうとする。自分を優しくいたわることで、困難に立ち向かう勇気や回復力が育まれる。
セルフ・コンパッションは単なる「自己満足」ではなく、自分を深く理解し、困難を乗り越えるための「心の強さ」を育むアプローチだといえます。
まとめ:セルフ・コンパッションで自分に優しい毎日を始めよう
セルフ・コンパッションの実践により、自分を責めがちな人が自分に優しくできるようになります。自分に思いやりの心をもつことで、心身へのさまざまなメリットも期待できます。
紹介した5つの実践方法について、できることから始め、習慣化していきましょう。
あなたが自分に優しくでき、日々の生活がより穏やかで充実することを祈っています。今日から、少しずつ実践してみてください。
【参考文献】
マインドフル・セルフ・コンパッション (MSC)とは何か: 展望と課題
セルフ・コンパッション尺度日本語版の作成と 信頼性,妥当性の検討 1
書籍「セルフコンパッション」 クリスティーン・ネフ著 p.49
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